まろとの別れ
1991年9月その日は突然やってきました。予防接種を済ませ避妊手術の事をお医者さんに相談しました。大きさから言って春頃生まれて、丁度6~7ヶ月だろうとの事だったので手術の日を決め、予約をしました。手術当日は鳴きもせず暴れもせずおとなしく連れていかれました。・・・それが最後の姿でした。簡単な手術だけど一泊入院という事だったので買い物をして帰宅したら電話がかかってきました。「まろちゃんですが、麻酔の注射をしたところ容態が急変して亡くなってしまいました」え?なに?・・耳を疑いました。病院に着くと、まろは静かに横たわっていました。手術前だったのでお腹を切られる事もなく綺麗な姿だったのがせめてもの救いでした。麻酔によるショック死との事でした。泣き崩れる私に代わって、夫がかなり強い口調でお医者さんに説明を求めていました。「ちゃんと検査をして手術に臨んだのか」「容態が変わったとき、きちんと処置を施してくれたのか」お医者さんは誠意をつくしてくれたんだと思います。だけど何を言われてもどんなに謝ってもらってももうまろは帰ってこないのです。手術なんてしなければ良かった。外に出す事なんてなかったのになんで手術を受けさせてしまったんだろう。せめて手術が終わるまでどうして傍にいてあげなかったんだろう。あなたは家の子になって幸せだったの?生まれてたった半年しか生きられなかったまろが可哀想で申し訳なくて
自分を責め続けました。たった2ヶ月だったけど時間にはかえられないくらい沢山の想い出をくれたまろ。かしこい子だったから、もしかして自分の命の短さを知っていて最後に私達を選んでくれたの?もっともっと一緒にいたかったのに。もっともっと幸せにしてあげたかったのに。最後に苦しい思いさせちゃってごめんね。一番辛い時に傍にいてあげられなくてごめんね。まろ、あなたのことは一生忘れないよ。私達のところに来てくれて、本当にありがとう。「マロとの出会い」 のページへ
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